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ごあいさつ

平成25年4月吉日
謹啓 皆様、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

 近年がんの代謝は大変注目されており、欧米ではCancer Metabolismのシンポジウムが頻繁に開催されております。がん遺伝子、がん抑制遺伝子の変異は多様ですが、不思議なことに、ほとんどの種類のがんで好気的解糖など特異的な代謝が亢進しています。最近、がん細胞が増殖に必須である代謝経路を特定し、代謝酵素を標的とした抗がん剤の開発が精力的に行われています。しかし我が国では、がんの代謝に関する定期的な学会、研究会は存在しておらず、大学や企業の研究者が成果を発表したり、情報を交換する機会がほとんどないのが現状です。
 そこで、本邦でがんの代謝解明に携わっている各分野の研究者が集まって最新の成果について議論したり、研究のネットワークを構築して、この研究分野を推進させることを目的とした「がんと代謝シンポジウム2013」(発起人 曽我朋義、江角浩安、末松誠)を、今年の1月に慶應義塾大学信濃町キャンパスの北里記念講堂で開催しました。定員を超える300名以上の参加者があり、特に半数が、製薬会社を中心とした企業の研究者でした。またアンケートの回答からシンポジウムが高い評価を受けたことや、参加者の93%が毎年の企画を希望していることがわかりました。  
 この結果を踏まえて「がんと代謝研究会」を正式に発足し、第1回研究会を山形県鶴岡市の慶應義塾大学先端生命科学研究所で開催することになりました。今回は、さらに広範な分野の研究者から「がんの代謝」に関わる基礎から創薬までの研究内容を発表して頂く予定です。最新の研究成果を基にした熱い討論を通して、この研究分野の発展に向けた研究会にしたいと思います。記念講演、教育講演、一般講演に加え、口頭発表、ポスター発表も多数公募します。また企業によるランチオンセミナー、スイーツセミナー、慶應義塾大学先端生命科学研究所ラボツアーも開催します。
 今回は食材の宝庫である庄内地方のA級グルメを堪能するオプショナルツアーも特別企画しました。美味しい食事、お酒、温泉を楽しみながら、「がんの代謝」について熱く語りましょう。アカデミア、企業を問わず、多くの皆さまのご参加をお待ちしております。

 敬具



第1回がんと代謝研究会 実行委員長
曽我朋義
(慶應義塾大学先端生命科学研究所)

主催:がんと代謝研究会
共催:慶應義塾大学先端生命科学研究所